小説「ガーゼィの翼」 備考録-第2巻-
ガーゼィの翼のWikipediaページがない(泣)
小説「ガーゼィの翼」 備考録-第1巻-
ガーゼィの翼メモ2
はたして現代っ子・クリスは、伝説の聖戦士・ガーゼィの翼になれるのか?
異世界“バイストン・ウェル”へと不幸にして召喚されてしまった、現代っ子の主人公・千秋クリストファ。
流浪の民メトメウス族から伝説の聖戦士“ガーゼィの翼”として期待と不安を一身に背負わされ、自分なりに、なんとかがんばってはみたものの、やはり現実は厳しかった。
「これからどうしよう」と嘆く彼を無視するかのように、さらに過酷な世界が待ち受ける第2巻が登場。
TOMINOSUKI / 富野愛好病 『ガーゼィの翼』各章タイトル
前節 7
1 またおだてられそう 9
2 夜の刻 22
3 聖戦士になれだってさ 38
4 金沢の夏 50
5 火薬の使い方 教えます 67
6 馬が来るなら早くしろ 77
7 影が見えてきたよー 89
8 待ち伏せするんだって 100
9 上か下か右か左か 110
10 変なもの見ちゃった 122
11 プールサイドは能天気 131
12 むこうとこっちのクリス 137
13 光る翼が出たんだって? 149
14 コチの仕掛けにのっちゃった 164
15 やれやれ やっと会えた 172
16 川をのぼってどこまでも 180
17 でかいから目立つ奴 199
18 蛇に羽根つき 210
19 たかがでっかい蛇じゃ 221
20 偉大な騎士タウラッド 232
話の流れ
フスーラスクを目指すメトメウス族
現代にいるもう一人のクリスは高校の同窓会で海、居酒屋へ
ゲルゴール・アジの部隊に追われ逃げるメトメウス族は鍾乳洞に入る
入口にガダを仕掛け爆発で撃退する作戦を成功させていたが、ついに洞窟内に侵入
ミギラ、ヘンドックたちのグループは7、8人が鍾乳洞から出てこず、エウフリオと若者たちのグループも、二割が合流することはなかった
夕刻になってフィロクレースとリーリンスたちの隊と合流
アシガバ軍が追ってこないであろうガブジュジュを通る
ガブジュジュでドラゴロールを倒したタラウッド
クリスは自分の力に失望
クリス
もともとわがままで堪え性がなく、気分屋
メトメウスのオットンオールとトワッザンに切りつけられるが布一枚でかわす
『すまないな……意気地なしのおれで……』
『……この林のむこうに、自動販売機があるとかって話はないよなぁ』
『この世界では、自然が雑多な無駄なもので、開発されちまった日本では、情報という無駄なものを生産することで、自然環境とおなじ猥雑さを作り出して、生理的に安心しようとしているのか……』
ガダを持っているため絶対に火に接触されないように、クリスは、二人の女(エミネとセチェク)の体臭を嗅ぎながら、鍾乳洞の奥にずれるように降りていった
「ままよっ!」
遊泳区域をしめす赤橙色のブイに抱きつくようにして、足をロープにかけて、波に動きをあわせて浮き沈みする独特の感触が好き
『白鳥神社で、日本武尊命が大和男の心意気をみせろと言ったが、嘘か本当かなんて関係はない。そういう意識に引き込まれたのなら、そういうのを信じればいいんだ』
『なにも見えない……いや、見える……』
対面する敵に強大なパワーを発揮しなかったガーゼィの翼は、鍾乳石を崩壊させたのかもしれない
バイストン・ウェルは、自分たちが住んでいる世界を引き写したものではないかと想像
ドラゴロールと戦闘中、ヤマタノオロチ対峙の神話を思い出す
クリスが失敗したときに使う言葉「南無三!」
鈴のネックレス
鈴が八つ(縁起がいい8)
本物の銀
クリスを呼んだのは天地空風水燐を象徴する六つの土鈴
燐はバイストン世界でいわれる太陽と星を構成する要素
オンデル
「待て、ケッタ・ケラスと言ったかっ?!」
クリスを敵だと思って襲ったメトメウス族の一人(他にはクワトエール、ハブラー ン、オットンオール、ヘバルリューグ、ト ワッザン、みな騎士や武者より文化系の人に感じた)
クリスがケッタの名前を呼び味方だと気付く
ケッタの知り合い
初老の男
アナゾ・クゼイの森で 2年あまり暮らす
フィロクレースとは長年行政府のほうで顔を合わせていた
ケッタとの面識はない
ケッタ・ケラス
オンデルたちとの再開に喜び
アナゾ・クゼイの山ひとつ越えて、その前方に新たな低い山並と、その向こうに平野を展望できるようなところにガダをしかける
敵の意表を付く
作戦成功して馬数頭とアシガバ族の重騎兵の装備を手に入れる
エウフリオたちの騎馬隊に鐙を制式装備させた
ドモン
オンデルたちにクリスを紹介
アシガバ族からもらった弓をクリスのために手入れ
オットンオール
敵だと思っていたクリスの弓を奪う
クワトエール
後ろから羽交い締め
クリスに短剣を奪われる
けして小さな男でもなければ、動きの鈍い男ではない
クリスと同じ身長
顎鬚を形よく整えた品のある顔立ち
温厚な人柄クリスにガダを紹介する
トワッザン
オットンオールと共にクリスに切りつける
トゥズ
オンデルたちが日夜監視
フィロクレース
イズミトで六つの鈴を作るまでに、百以上の鈴を焼いた試行錯誤がある
火
ハッサーンの土鈴のなかに火口があり火を付けられる
せんこう花火のような赤い火の色
霞がかったような天候でも炎が空から見られないように使う火の数を制限
リーリンス
クリスに気遣い
ドラゴロールになぎはらわれたクリスを持ち上げ、ドラゴロールの急所を付く
ガブジュ
長身
ヘビの皮を剥ぎ取る
青竜刀を手にする
コチ
チビ
ヘビの皮を剥ぎ取る
山刀が武器
ケッタのグループでガダを持つ2人のうちの一人
「チャンスなんだよ。うまくやれば、リーリンスの頭もおさえられる」
蛇
毒はない
馬
ハッサーンの護衛で荷馬車に張り付くときにみた馬
小さな角がある
キャーウ
コロハスの武芸に憧れている青年
オダジュ・ガブ
ズムドゥ・フングン王の部下
王の右腕
ガロウド
蛮族
獰猛だと評判の部族
フスーラスク
我らの新天地になるはずたった
木の実
渋味の強いドングリのよう
ソド
薬草の水
薬草を煮込んでいるので時間がかかる
エミネ
年嵩の女
燠火で湯をわかす
長身の女
肩当てをしているが、布がたっぷりとしたものではなく、乳房半分がむき出し
山刀とカラテ技
鍾乳洞から出てこないクワンドロウの気にしてはいるが、多少合流できない者がいた状況なので気に病んでることはできなかった
クワンドロウ
エミネが好きな武者
一番始めに鍾乳洞へ入ったが消息を知ることはなかった
ヨシ
クリスがこれで弓を作ろうとしていた
ここでは作るよりヨシの乾燥のほうが大変
前田春彦
「言っただろう?ユング派の心理学ってさ、潜在的な意識の底には、基本的になる元の形があるんだ。アーキタイプって」
クリスが電話した相手
高校時代からその種の話題に蘊蓄学を展開する
心理学を専攻
安達栄衣(あだちえい)
「クリス!遅いじゃない!元気そうね!」
ピンク色のワンピースの水着
高校時代は生物部でゾウリムシの研究で頑張っていた眼鏡猿
かなりいい東京の大学へ
生物学を専攻
野口
「どうした。気合はいってないぜ」
安達とボール遊び
第三希望の町田の大学
理系
村瀬怜子
「残念でした。あたしは主婦」
ポチャっとした
派でな子だったわけではなく見合いで結婚
勘が働いた
学生時代そのままの紺色水着
結婚して霊感が強くなったと自称
嫁ぎ先の湯涌温泉で結構商売になる霊媒師をやっている
ゲルゴーグ・アジ
アシガバ軍の騎馬隊の中でも強力な重騎兵部隊
ガーゼィの翼をみたと思えたゲルゴーグはメトメウス族追撃から撤退を決意
「ままよ……!」
ガダ
クリス『冗談じゃねぇぞ。感じすぎる火薬だ……』
黄褐色の塊な火薬
黒色火薬のような安定性はない
コロハス
河沿いのコース
金髪
オンデルたちから沖縄武術でいう釵に似た三股の武器を手に入れる
クリノ
「まかしとけ!敵を誘いこんだら、逃げるだけでいいんだろう」
長身で少しひょうきん者という若者
セチェク
「ガーゼィの翼を出したらどうです。そうしたら空を飛べるんだから」
はやすように言ってきたが、クリスをバカにはしていなかった
洞窟
鍾乳洞
水が流れている
天井に光苔
石灰華
軍が馬で追う
軍が逃げるメトメウス族にイシュヴァラを撒く
チフチ
「一人、誰かを殺しますかぁ?」
頭がきれるばかりに、こういう冗談をいってしまうそそっかしさ
エドモン
「あ……?エドモンだ。耳をふさぐのか?」
洞窟の入口で弓を構える武者
クリスに爆発で耳を潰すので耳栓をしろと言われる
カンテラ
素焼きの容器で金属の傘の覆いが付いているガス灯
竿につるすことで目眩まし
クリスが懐中電灯に見えた光
アシガバ軍がエウフリオたちに投げる
エッケウ
「コチは、頭につけ」
ケッタのグループでガダを持つ二人の内の一人
山刀が武器
アイシェ、タンス
クリスにリラックスを与えてくれる少女
少女巫女
ヨーロゥ大陸
バイストン・ウェルの大陸の一つ
無限平野ガブジュジュ
地力(ちりょく)が強いから恐獣(ゼッパ、スクブス、オテデ=馬、ドラゴ=ドラゴン、など)を生み出すと言われている
アシガバ族が追いかけて来ないのは妖気があるから
メトメウス族が横切れるのは、尊い者がいるから
地の霊が、その意思に恭順の礼をつくしている
ケムン・ガハエ
「白っぽくて、やや緑がかった粘土をさがしだすことができれば、それでつくった土の鈴は、ガーゼィの騎士に力を与えよう」
オンデルが探してきた老婆の巫女
亀の甲羅の上に羊の骨で作ったサイコロをふる
メトメウス族が使う言葉とは少し違う
ガブジュジュで白くてやや緑がかった粘土を探し、それで作った土鈴はガーゼィの騎士に力を与えると予言
ドラゴロール
最近生まれたらしい
蛇もどき、竜もどき
全長が十メートルはある
胴の左右にある蝙蝠の翼のようなものをバネのように震わせ飛ぶ
緑に近い血の色
翼の前に鷲ほどの足がある
手についた根元に急所
頭を斬ってめ再生する
自身の血流によっていくつものアタマヲ内包し、今は七頭分
スィーウィドー
バイストン・ウェル世界の天と地をつなぐ林
海藻に似た揺らめきで発する音響を近くで聞けば肝をつぶすという勢いがある
タウラッド
「メトメウス族は、アシカバ族に捕らえられていたときとはちがう。自分が恭順すべき一族なのかどうなのか、様子をみさせてもらっている」
リーリンスたちが見つけた人影
メトメウス族のグループから離れるでもなく、別れるでもなく付いてきた
身の丈が三メートル
騎士というか武者のよう
ただの流れ者
二メートルはある長大な剣を持つ
自分が恭順すべき一族か様子を見ている
ヨーロゥ大陸のずっと東にあるエイジアのモンゴン族(クリスにはアジアでありモンゴルだと聞こえた)
ドラゴロールを長剣とガダで倒す
ハッサーン
無限平野で二度ほど土鈴を焼くことには成功したが、クリスのネックレスとは共振しなかった
三度目の焼き入れまで行い、皮相になっていた
コンザット
オットンオール「コンザットが食われた!」
三度目の先発隊で、恐獣(数匹の巨大蛇)に食いちぎられた若者
ミギラ
「…五匹か六匹か…いやもっと出てくるぞ」
弓矢隊の先頭にたつ
ザギニス・ゾア
「ドラゴロールが、いなごのようなメトメウス族にやられたというのか?ブンズ・ドの足が長ければ、よく観察できたものを!!」
通称ザギゾア
アシガバ軍の中で最も若い重騎兵隊長
鋭利さと激しさで一目置かれている
恐獣ブンズ・ド
ザギニスが乗る
やっと2巻を読み終わりました。
読むのが遅いのと、メモを取りながら読むと少し時間がかかりました。
1巻と同じく、2巻も、他の富野小説の比べ(とはいっても私はガンダム小説、リーンの翼などぐらいしかまだ読んでいません)読みやすいと感じました。
同じバイストン・ウェルのリーンの翼(オーラバトラーも未読)に比べるとエログロはほぼないと言っていいでしょう。
リーンのようなリョナのエロ、グロい表現はないです。
そして、ゲームをやっているクリスは、キングゲイナーのゲイナーっぽさがありますね。RPGを意識した90年代版ゲイナーです。
やたら打たれ弱いクリス。富野作品では、随分と気が弱い主人公だと思いました。
ひたすら、自分がダメだと思っているクリスの内面に付き合うといったところでしょうか。
ときどき、日本の神話が出てきます。これもゲームっぽさの一つです。
ガーゼィは、クリスが自分で武器を探したりRPGのような感じがします。この頃にRPGが流行ったからですかね?
ガーゼィの翼リプレイ日記 序章 | ひびのたわごと
RPGっぽい、RPGっぽいと言っていたら、ゲームが出ていました。ゲームが出ていたことが驚きです!
次は3巻。残りも三巻。
ゆっくりやっていきます。