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イデオンについて富野由悠季監督も直接説明.合体のアオシマ?いいえ、流用のイデオンです



『SDガンダムトイクロニクル1988-2015 ~元祖SD-SDX編~』が発売されましたねー

トイクロニクルを探しに書店に寄ってみると,同じエリアでついでにこんな本を見付けました.



『アウトサイダー・プラモデル・アート 青島文化教材社の異常な想像力』!!
表紙のインパクトがすごい!なんだこれは?と引き付けられる表紙です.

表紙がダサカッコ良かったので,中身を見たらアオシマ歴代のロボットプラモが載っていました!

今回は,アオシマのプラモデルのお話です.
内容は,アオシマ,アウトサイダー・プラモデル・アートの内容で,
イデオン,ザンボット,ダイターン,流用,ガンプラ,富野由悠季監督,大河原邦男氏についてです.

SDガンダムトイクロニクルなど,SDガンダムについてはまた別の機会に(笑)


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脚本家倉田英之氏「やはり富野監督と松本零士さんは僕の中では大きな存在ですね。」






<月刊>アニメのツボ│バンダイチャンネル

倉田 英之(くらた・ひでゆき)
脚本家、小説家、コラムニスト。1968年、岡山県井原市生まれ。
高校卒業後、上京。編集プロダクションを経て千葉智宏、黒田洋介らと有限会社スタジオオルフェを設立。以後、アニメやゲームのシナリオ、小説、漫画原作、雑誌コラムと幅広く執筆活動を展開する。代表作は『魔法少女プリティサミー』(96)、『バトルアスリーテス 大運動会』(97)、『今、そこにいる僕』(99)、『R.O.D -READ OR DIE-』(03)、『かみちゅ!』(05)、『バンブーブレード』(07)、『宇宙ショーへようこそ』(10)、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(10)、『神のみぞ知るセカイ』(10)、『東京レイヴンズ』(13)、『サムライフラメンコ』(13)、『ガリレイドンナ』(13)、『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』(14)。最新作は『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』(14)。ビデオソフトの収集家としても知られ、エッセイ集に「倉本 倉田の蔵出し」(アスキー・メディアワークス)がある。




<月刊>アニメのツボ VOL.9 



業界著名人がアニメ作品をオススメ!

クリエイターズ・セレクション

紙使い、神様になった中学生、カッコよくないカッコよさをめざすヒーロー等々、
型にハマらないアニメで大活躍の脚本家・倉田英之氏。
その視点で、アニメの魅力が語られます。
新作『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』に至る道。その幅広い活動の奥底に迫ります!

脚本家:倉田 英之 インタビュー

アニメの隆盛を目の当たりにした思春期


――そのときは、どんな役職に興味があったんですか?
倉田 やはり最初は監督ですね。富野由悠季さんが、毎年ロボットアニメの新作を出していた時代ですから。雑誌も『アニメック』などを熱心に読み、監督のフィルモグラフィを追って研究したりしました。まだそれぞれのパートが何をやっているかは正確に知らなかったし、ましてやシリーズ構成なんて想像もつかなかったです。映画と同じように監督が脚本家からシナリオを受け取り、作画の人が監督の指示を「ふむふむ」と聞きながら絵にしていくのかな、ぐらいの想像力です。



倉田さんオススメの80年代アニメ


――そんな倉田さんが80年代アニメをオススメするとしたら?
倉田 やはり富野監督作品でしょう。特に『伝説巨神イデオン』(80)と『戦闘メカ ザブングル』(82)ですね。『イデオン』は「世の中良いことばかりじゃないぞ」という絶望感みたいなものがありますよね。逆に『ザブングル』は元気いっぱいのハチャメチャな作風で、美少年・美少女がいなくても面白いアニメはできるぞと教えられました。一人の作家に色んな作風があると認識できるのも、面白いと思います。

――ロボットアニメ以外だと?
倉田 『ペリーヌ物語』(78)です。これは泣けるんですよ。ペリーヌの正体が明らかになる直前の回を食い入るように観ていたら、エンディングテロップで絵コンテが富野さんだと知って、「またやられた!」と(笑)。あとは『とんがり帽子のメモル』(84)で、名倉靖博さんの名前を覚えた作品です。当時は美少女漫画誌で『メモル』のイラストを見ることがあって、「都会ではすごいことが起きてる!」とムーブメントを感じたのも面白かったです。

――劇場映画だと?
倉田 『銀河鉄道999』(79)が大好きです。少年が年上の女性に連れられて旅に出て、ちょっとだけ大人になって帰ってくる。途中でネジにされそうになる恐怖も含めて、男のロマンがあります。ストーリーは今にして思えばムチャクチャな部分もありますが、よくこんなに詰めこめるなというのが驚きです。世界観も「リアル」ではなくとても美しいし、細やかに作りこまれています。やはり富野監督と松本零士さんは僕の中では大きな存在ですね。





倉田英之 - Wikipedia

私的に倉田氏は、『BRIGADOON まりんとメラン』、『ガン×ソード』、『神のみぞ知るセカイ』です。
多少ロボットアニメに関わっています。
他の作品は上に挙がっている通りです。

倉田氏のことはほとんど知らなかったので、富野監督が好きなのは驚きました。
40過ぎなので年齢的にもそういう世代なのでしょうか。



以前のアニメのツボ
<月刊>アニメのツボvol.3、クリエイターズ・セレクションは大河内一楼氏、∀やキングゲイナーを語る





他の方が富野監督を言及した話
富野由悠季、河森正治とタッグを組む企画があった
高松信司監督、Z・ZZのOP・EDを演出!!
佐藤順一氏が語る富野由悠季監督
神山健治氏の富野監督とガンダム
まどかマギカの新房昭之監督「(イデオンは)毎週友だちに観せられました(笑)。とても好きな作品」
富野監督の発言、マジェスティックプリンス・メカデザイナー谷裕司氏に影響





アニメーター、「トイレの窓から首を出す作業を20回やってから、リテイク作業に入るように」と富野由悠季監督に言われた

アニメーターの常盤健太郎氏が、リーンの翼に参加したときの富野監督の話です。
アニメ@wiki - 常盤健太郎


リーンの翼 - アニメスタッフデータベース - Seesaa Wiki(ウィキ)

常盤健太郎
第5話「東京湾」 原画







富野メモ
「狭い所から顔を乗り出す時、人間は肩が両端にぶつかることを本能的に避けるんだ!だから体は途中までしか乗り出さない。途中から首だけ乗り出すんだ!何で頭と体が最後まで一緒に動いてんだお前は!」
「トイレの窓から首を出す作業を20回やってから、リテイク作業に入るように 富野」

<富野エピ後日談> リテイク作業後、ラフ原の端に「トイレで20回窓から顔出しました。勉強になりました」と書いておいたら、後日、制作から「監督から「丁寧な作業ありがとうございました」とお伝えくださいとの伝言を預かりました」と電話が来た。…ツンデレ過ぎて萌え死ぬかと思った


富野監督らしい話です(笑)
後日電話での伝言は、富野監督は常盤氏が本当にトイレで窓から20回顔出すことを実践されるとは思っていなかったのかもしれません(笑)






・話のきっかけ


えーっと、だいぶ以前に呟いた話ですけど、俺の知り合いが逆襲のシャアの原画を請けて、間に合わなくなって「手伝って」と言われたので、業界内ではよくある話なので、手伝いにサンライズに入って原画を描いてた時の事です。ある日、俺は面識が無かったんですけど、富野監督に呼ばれて、監督の部屋に行きました。で、俺が描いた原画を前に、富野監督が「君は海軍式の敬礼を知らないのか?」と聞かれたので「知りません」と答えたら、監督が「いいか?海軍では狭い甲板の上で敬礼をするので、上げた肘は横に広げたりしない!肘は自分の身体に付けながら敬礼をするんだ!」と言われたので「あのー、それは絵コンテに書いておくか打ち合わせの時に指示して下さい」と答えたら、富野監督が「最近の若い者は固定概念でしか考えない者ばかりだ!いいか?」と言いながら、何か人物の顔らしい丸チョンの絵で、横向きの顔と正面向きの顔を描いて「君ならこの顔の中割りを何枚 入れる?」と聞かれたので「それは、そのカットに求められる演技の内容によって中枚数は変わります」と答えたら、富野監督が「イヤ・・・それはそうなんだが、普通に一般的には中割りを何枚入れる?」と聞くので「まぁ、平均的には中3枚くらいですが」と答えたら、富野監督が満面の笑みを浮かべながら「そうだろう?違うんだ!それは演技の内容によって変わるんだ!」って言ったので「あのー、今、そう答えたんですけど」と言ったんですけど全然聞いてない感じで「最近の若い者は固定概念で〜」と繰り返していました。俺はと言えば、アニメーターとしても仕事をするのに富野監督からリテイクを貰ってこそ一人前だ!とスキップしながら「わーい」って喜んで机に戻りました。本当にあった愉快な話です。


北久保弘之氏の逆襲のシャアの話をきっかけに、常盤氏のリーンの翼の話が始まりました。
作画@wiki - 北久保弘之 - wiki(アットウィキ)






・Gレコに参加を望む声も




時期的にというのは、現在はジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダースに参加しているからでしょうね。












安田朗氏の富野由悠季監督関係のツイート(~2014年2月)

放置していた安田朗(あきまん)氏の富野監督関係のツイートを久しぶりにまとめました。


安田朗(あきまん)氏は∀ガンダムのキャラクターデザインやOVERMANキングゲイナーのメカデザインなどをされています。
安田朗 - Wikipedia


以前の記事は2013年の8月でした…(汗)
吉田健一氏とあきまん氏からGレコを予想


あきまん氏の現在のお仕事は下のツイートと同じですが、

「サンライズのロボットアニメのデザインが2本と劇場版モーレツパイレーツのキャラデザと新しいソーシャルカードゲームのいちおうメインイラストとガンスリのキャラデザとふぇぶりの連載というかんじです — あきまん (@akiman7) 2014, 1月 25 」

ということです。

ご存じかと思いますが、富野監督新作のロボットアニメ「Gレコ」のメインのメカデザインとして参加中です。
その「Gレコ」が「サンライズのロボットアニメのデザイン」の一つであり、もう一つは「コードギアス亡国のアキト 公式サイト」です。

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まどかマギカの新房昭之監督「(イデオンは)毎週友だちに観せられました(笑)。とても好きな作品」

シャア専用ニュースさんでも伝えられている通り、11月の各アニメ誌に富野由悠季監督の大きな情報はありませんでした。代わりにBFのインタビューが載っています。

シャア専用ニュース 「ガンダムビルドファイターズ」小川正和プロデューサーが語る、セイとレイジのタッグ

富野由悠季・ガンダム関連の特ダネは、アニメディアに「ガンダムビルドファイターズ」小川正和プロデューサーのショートインタビューがありました。ニュータイプはちょくマガ「トミノ流のトミノ」の宣伝記事が1ページ。これまで発行されたメールマガジンの中身をちょっとだけ紹介しています。アニメージュは「富野に訊け!!」で普通の相談。




しかし、富野監督に関係する記事がありました。
化物語、まどかマギカなどで有名な新房昭之監督が月刊ニュータイプで連載しているのコラム「新房昭之の恐縮ですが……」でキングゲイナー、コードギアス、ヴァルヴレイヴなどの脚本をしている大河内一楼氏と富野監督について話されています。

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攻殻S.A.C.監督神山健治氏「富野由悠季監督を完全模倣したかった」-アルティメットアーカイブ

過去に発売した書籍で富野監督に言及しているものをたまたま見つけまして、(多分)どこにも紹介されていないので紹介します。

2007年3月31日に発売されたロマンアルバム「攻殻機動隊SACアルティメットアーカイブ」。その中の神山健治監督のインタビューです。

神山監督は「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」以外にも「東のエデン」「009 RE:CYBORG」などの監督もされています。

攻殻機動隊SACアルティメットアーカイブ — 徳間書店

内容紹介

攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』シリーズ。本作は全てのシリーズを総括したコンプリートブック
・ 後藤隆幸による描きおろしカバー
攻殻機動隊SACの世界観
・ 設定資料集
・ メインキャラクター紹介
・ 公安9課紹介
・ 各話紹介
・ 神山監督1問1答
・ 神山監督インタビュー
・ 版権イラスト紹介



神山健治監督 インタビュー


アニメ業界に入り、美術から演出への遠い道のりを駆ける

サリンジャーの作品を読んで、逃走(?)した10代から20代


アニメに対するモチベーションは「想い」

-では、アニメーションは?(※「ドラマ、テレビをあまり見ない」を受けて)

 アニメは、僕は『マクロス』で卒業してしまったんで、それ以降はあまり見てないんですよ。『マクロス』も何となく納得していないまま見ていた気がしますね。あとは富野監督のロボット物7連作辺りで力尽きたような気がします。正確には『ダンバイン』までですかね。それでも富野監督と宮崎監督の作品だけは見ていました。意外とアニメは早くに卒業してしまったんですね。今思うと…。あまり、よくない傾向だともいえますが(笑)。


-アニメを卒業されてもなお、アニメの監督を目指したのは?

 見なくなってはいますが、今でもアニメ自体はすごく好きなんですよ。自分で作りたいんです。
今流れているTVアニメに、どこか納得していないところがあるんでしょうね。アニメーションの表現方法自体は、自分に合っていると思うんですよ。
 ある種、実写映画よりもアニメという表現方法の方が、可能性を感じるから好きなんだと思いますね。


-『マクロス』を卒業されてから、今までアニメに対するモチベーションを保つことができたのはどうしてでしょう?

 いや、もう自分で作りたいという想いだけですよ。何となく自分が良いなと思う作品は気になって見ているわけです。でもそんな作品でも、自分の想いとの間に差異が生まれてきてしまうんですよね。もっとこうしてくれればいいのに、と思ったり。その理由についても、業界内にいるようになると段々分かるようになってくるわけです。制作状況が悪かったからなのか、それ以外の理由があったのか…。
 僕は多分"完全模倣型"人間なんです。だから、富野監督の作品に入れ込んだときも、あの作品がどうやって作られたのかということをすごく考えました。漫画で描いてみたりもしましたね。最初は安彦さんの絵を模写するところから始まりつつ、富野監督のドラマツルギーが何処から来ているのかを考えました。監督が全て脚本を書いているわけではないですけれど、恐らく富野監督が主導権を持って作られていると考えたんです。そうすると、完全模倣をするために自伝を読んだり、インタビューもなるべく読むようにするわけです。
それと照らし合わせて、なぜこういう話を描いたのか、なぜこういう絵を描けるようになったのか、普段は何を思っていらっしゃるのかを考えて、その人を模倣していくんです。
 でもその結果、本人にはなれないということに気付いて愕然となったりして…。
 ならば、他の人だったらなれるのかと考えたりもしました。そんな想いから、安彦さんに弟子入りしようと思って会いに行ったこともあった。で、偶然駅前でお会いするという幸運に恵まれたのですが、でも、やっぱり言えなかったですね。富野監督は、怖すぎてちょっとお会いしたことはないんですけれど(笑)。
 押井監督に対してもそうでしたね。
(略)


「地続き感」へのこだわりが生んだ、作品と観客との繋がり

『SAC』というタイトルに込められたもの

ジュリと授産施設の回からつかんだ「ゴースト」の正体

2ndシリーズに散りばめられた3つの謎について

劇外の時間の中で生まれた、語られぬストーリー

ファンが夢見る未来は、監督の胸の内にも…

※一部要約しており、全文ではありません。元記事をお読みになりたい方は、「攻殻機動隊SACアルティメットアーカイブ」をお求めください。

アンダーラインは各節のタイトルです。内容を書いたのは抜粋した箇所だけで、もちろん各タイトル以降全てに文章があります。

『マクロス』→「超時空要塞マクロス」、宮崎監督→宮崎駿、安彦さん→安彦良和、押井監督→押井守

「富野監督のロボット物7連作」は、具体的にどこからどこを指すのか載っていなので分かりません。
ガンダム、イデオン、ザブングル、ダンバイン、エルガイム、Z、ZZなのかザンボット、ダイターン~エルガイムなのか。間にガンダムとダンバインが入っていることは確実でしょう。




神山監督が「機動戦士ガンダム」に影響を受けていることは知っていましたが、富野監督にここまで入れ込んでいたとは知りませんでした。そして安彦氏への弟子入りも考えていたと。

2007年時点では富野監督と会っていなかったようですが、「009 RE:CYBORG」のときの会ったでしょう。そのときにどんな会話を交わされたのか気になります。

富野由悠季、新作『009』を辛口評価「原作漫画を知っているから59.99…点」 ニュース-ORICON STYLE-

 手塚治虫が創設した虫プロダクション出身の富野監督にとっては、『サイボーグ009』などの石ノ森作品はライバル的存在。原作を知っているがゆえに、「(唯一の女性サイボーグ戦士)フランソワーズのヒップラインの影はいらない」「黄色のマフラーが長すぎる」などと富野監督の指摘は鋭かったが、「いままで観たことがない映像を見せてくれた気持ち良さがあった」と褒めるところもあり、まさに「59.99…点」な感想を語っていた。

完全新作の『009』のほかにも、『宇宙戦艦ヤマト』が再アニメ化されるなど、往年の名作にスポットが当たる中、富野監督自身の作品については「グローアップ、全部作り直せるならそうさせてもらいたいと思う反面、昔の作品は昔のまま観ていただきたいとも思う」と語り、再アニメ化は「あるとは言えない」と消極的だった。




ガンダムビルドファイターズ小川P「これはガンプラだからできることであって、普通の『ガンダム』シリーズだと、富野由悠季監督の『∀(ターンエー)ガンダム』のような作品じゃないと許してもらえない」





株式会社双葉社 | Great Mechanics DX 26(グレートメカニックデラックス)

『ガンプラアニメ』は、なぜ実現したのか?
インタビュー
小川正和(サンライズ・プロデューサー)、馬場俊明(バンダイホビー事業部)


(略)


-PVで登場した製品化されていないMSが気になるのですが…。

馬場 物語の年代は明確にはしていませんから、「もしかしたら何年後に商品化されているかもしれないよね」という点も妄想しながら観てもらえればと。

(略)

-各年代のガンダムが登場しますが、この描写に関してどのように進められていますか?

小川 過去の描写を反映しつつも、あまり元の作品に引っ張られすぎないように意識しています。結局、自分の好きなシリーズが他のシリーズに勝った、負けたみたいに感じてほしくないので、そこは特に気をつけている点ですね。
 あくまでガンプラをどう作って、どう楽しむかという方向に持っていければと思っています。

馬場 たとえば模型誌のコンテストを見て、作品を超えた改造をするパロディ的なガンプラだったり、ド真面目に設定を追求した改造ガンプラもあったりしますけど、プラモデルは作品を超えて幅広い楽しみ方を許容してくれるんです。そういう感覚で見てもらえる作品になってくれると思います。

小川 これはガンプラだからできることであって、普通の『ガンダム』シリーズだと、富野由悠季監督の『∀(ターンエー)ガンダム』のような作品じゃないと許してもらえないと思いますね。

(略)

-時系列ではなく並列になると、そう感じられるかもしれませんね。

小川 サンライズとしてはすでに発表しているように、RX-78は『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』がりますし、宇宙世紀作品としては『機動戦士ガンダムUC』もありますから、『機動戦士ガンダム』的なエッセンスは両作品が担っくれています。

(略)

-ちょうど35周年というタイミングもよかったですね。

小川 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』『機動戦士ガンダムUC』、そして富野監督の新作もありますし、その中で1つくらいはみんなが楽しんで笑って見ることができる『ガンダム』があってもいいんじゃないかと(笑)
 また、今度のPVで少しだけビルドストライクとザクアメイジングの戦闘をちょっと見せていますが、メカクションに関してはかなり本気です。「ガンプラアニメと言ってるくせに真面目にやってるな」「これはバカにできない」と感じてもらえると思います。


※一部要約しており、全文ではありません。元記事をお読みになりたい方は、「Great Mechanics DX 26」をお求めください。






グレメカは毎回濃い内容で今回もとてもいいです。
ガンダムBFインタビューの中から富野監督とオリジンにふれている部分だけ抜き出しました。


35周年でUCとオリジンと“Gレコ”が被るということは、オリジンもそろそろ詳細が発表されるでしょう。
Gレコはやはり宇宙世紀でもガンダムでもない、∀のように異色な『ガンダム』が期待できそうです。

富野監督の発言、マジェスティックプリンス・メカデザイナー谷裕司氏に影響

2013年06月15日に発売されたGreat Mechanics DX 25に掲載された富野監督についてです。



マジェスティックプリンス・メカデザイナー 谷裕司に聞く
AHSMB(アッシュ)ができるまで

-ホームページでご自身の作品をアップされていたとお聞きしましたが、元々メカデザイナー志望だったのですか?

谷 そうですね。16歳の頃からメカデザイナーを目指していましたね。本当は最初にCGアニメーションを作りたかったんですが、CGで扱うのに一番やりやすいのがロボットでした。中学生くらいまでは本物のロボットを作りたいと思っていたり、父親がそういう方面の仕事をしていたりして、ロボはそもそも好きだったのですが。

-そこからメカデザイナーを目指すという感じですか?

谷 そうですね。自分でCG用のロボットをデザインしたりして。ただ、そこで友人が盛んにカトキハジメさんの名前を出すので、じゃあそのカトキさんとは違う方向のデザインにしようと。

-最初はカトキさんがどういう方なのか知らなかったというのもものすごいですが、逆を目指すというのもすごいですね。普通は憧れて真似をする方向にいきそうなものですが。

谷 もうその方面で有名になっている方なので、じゃあ自分はその逆で有名になろうと。曲面を多用するデザインもスタートはそこからですね。ただ、その後も何かで富野由悠季さんが「いまのメカデザイナーは機械が描けない」と話されていたので、直線的な機械らしいラインを入れたりするようにもなりました。富野さんは他にも「アニメを見てアニメ業界を目指す人は云々」ともおっしゃっていて、それ以降はなるべくロボットアニメなどの作品も見ないで独自路線を保とうと務めました。
(略)


※一部要約しており、全文ではありません。元記事をお読みになりたい方は、「Great Mechanics DX 25」をお求めください。


「いまのメカデザイナーは機械が描けない」という富野監督の発言はネット上では見つかりませんでしたが、私も似た発言を聞いたことがあります。
「それ以降はなるべくロボットアニメなどの作品も見ないで独自路線を保とう」という、こちらは河森氏も同じことをされていましたね。


今期のロボットアニメ、ヴァルヴレイヴに続き、マジェスティックプリンスのメカデザイナー 谷裕司氏も富野監督の発言に影響を受けていたようです。
ヴァルヴレイヴは劇場Zのスタジオ演出をやっていた松尾監督(革命機ヴァルヴレイヴ監督松尾衡「富野監督の仕事に影響された」)、キングゲイナーの脚本であった大河内氏が関わっており、ガルガンティアの村田和也監督はプラネテスやコードギアスで一緒だった谷口悟朗監督経由で富野監督とつながっています。マジェスティックプリンスに富野監督と関係がある人は居ない全くの新しいロボットアニメだと思っていましたが、やはりロボットアニメと言えば富野監督ですから、影響を受けていないほうが少ないですね。


谷氏は新人メカデザイナーで、これからの活躍が楽しみです。そして、マジェスティックプリンスも1クールが終わろうとしていて物語が大きく動いていき、こちらも楽しみです。

Twitter
STS/谷 裕司 新人メカデザイナー (sts7colors)さんはTwitterを使っています
HP
STSMECHANICALWAVE Ver8.0



■2013年6月21日 追記

こちらの記事を紹介していただきました。
TOMINOSUKI / 富野愛好病 富野監督、ラジオ対談などの情報

6月のアニメ誌の富野情報

今月の各アニメ誌での富野監督の情報です。

もちろんニュータイプエースにはありません。

○月刊ニュータイプ2013年7月号
シャア専用ニュース 大河原邦男が語る、ホンダのASIMOが発表されたときに富野由悠季監督からかかってきた電話の内容

大河原:そうですね……。ホンダからASIMOが発表されたとき、富野(由悠季)監督から電話がかかってきたんですよ。

川村:おお。

大河原:富野監督は「我々がウソでやってきたことが、現実になってしまい、ロボットが歩いちゃってるよ。これからはアニメのデザインももっと変えないと」というんです。でも私からすると、あれはむしろアニメの中でロボットが歩いても、それは荒唐無稽なことじゃないよ、という安心材料なんですよ。



○月刊アニメージュ2013年7月号
シャア専用ニュース 恩田尚之が「劇場版 機動戦士Ζガンダム A New Translation」での富野由悠季監督との仕事を振り返る

――少し聞きづらい話題なんですが、ご自身の中だと劇場版の「機動戦士Ζガンダム A New Translation」はどういう位置づけになるんですか?

恩田:それを聞いちゃいますかあ(笑)。なんでしょう、不思議な仕事でしたね。

――恩田さんの画が、富野(由悠季)監督に不評だったとうかがっています。富野監督がどう思われたのかはさておき、恩田さんにとって、「新訳Ζガンダム」のデザインはどういう位置づけのものなのかをうかがいたいです。まず、昔の「Ζ」の画をそのまま描いてるわけではないですよね。

恩田:全然違いますね。



○当時から恩田氏は複雑な気持ちだったようです
秋葉原オリエンタルコミックシアター「ガンダム上映&トークショー」レポ:シャア専用ブログ

キャラ作監 恩田尚之氏の日記より。

  キャラ作監 恩田尚之氏の日記より。

   ||2004/08/11/水曜

   ダミー込みのオールラッシュを見ました。
   一年の集約が此処に…。
   そう思うと何だか、やりきれない気分にもなりますね。
   いくら他の仕事をしていたとは言え、一年は一年ですからね。
   今更言い訳をしたところで何かが変わるわけでもなく…。
   ある程度の手直しをしてこのまま行くしかないですしね。
   悪いところしか見えないのは仕方がないですが、自分の気にしているところは根源的な事ですし、その部分は自分のもっとも弱いところでもあるので逃げるわけにも行かないんですよねぇ。
   心の整理をする時間は思ったより掛かりそうです。
   ん〜、やっぱり他の方がやられた方が良かったような気がしてならないなぁ。

   ||2004/08/12/木曜

    この日は、『Z』という仕事をやって最悪の日になりました。
   自分でも確かに安彦キャラを消化出来ず、殆どのカットが“生きた絵”という部分にまで至らずに失敗してしまっているのは認めます。
   しかしながら、自分のスタイルまで否定されてしまう結果になるとは思っても居ませんでしたね。
   いや、そう言う結果になるかも知れないと危惧していたので、企画当初等に「自分が本当にやっていいのか?」と何度となくお尋ねしていたのに…。
   蓋を開けてみれば予想通り…本当に予想通り。
   苦笑するしかない。全否定ですもん。(笑)
   部分的に失敗しているとかそんな話じゃない。
   描き方そのものを全否定ですよ。
   そりゃ無いですよ。
   俺は、どうしてもって頼まれたから、辛かったけど渋々やっていたんですよ。
   限度ってモンがあります。
   失礼にもね。
   絵が気持ち悪いとか、表情が生きてないとか、そんな批判は甘んじて受けますけどね。
   俺は一言だって安彦さんの絵が描けるだなんて言ってないし、描きたいとも言ってませんからね。
   いい加減気が付いて欲しいですね。
   何もかもが企画通りに進んでなくて、此処に来て人選すらミスと言う事になる。
   これは、俺等頼まれアニメーターの所為では断じて無いですよ。
   まるで、俺個人の認識不足や勉強不足の所為で今の悪い結果になっているような扱いですが…違いますよ。
   勿論、実際に個人としての力量不足は有るので、それは否定しませんけどね。
   正直、疲れました。
   良いところがあったと言われれば救われていたかも知れませんけど。
   モチベーションはゼロです。
   見返してやるぞって気も勿論無いです。
   まあ、そうは言っても1部に関しては最後まで責任をもってやります。
   良くない絵は良くない。その通りですしね。
   お前の絵は気持ちが悪い!
   大いに結構。
   間違ってない。俺もそう思ったし。
   でも、描き方が違うという話は別。
   まるで違う次元の話です。

   しかし、そう考えると無駄な一年だった。
   いや、色んな意味で勉強にはなったので無駄ではないか。
   ギャラもスタジオ拘束費しか貰ってないけど、ダメだったんだからそれでも良いし。
   可哀相なのはZファンのみんなかな。
   申し訳ないが絵には期待しないでください。
   本当にすみません。

現在この日記は削除済みです。


○以前のアニメージュでも
TOMINOSUKI / 富野愛好病 月刊アニメージュ2005年6月号新訳Zに対する飛田展男、恩田尚之、仲盛文コメント

――劇場版『Zガンダム』製作決定ならびに参加が決まった際の気持ちは?

恩田 製作決定は面白いと思いましたが、自分が作監というのは正直「?」でした。他に適任が居ると思います。

富野由悠季、河森正治とタッグを組む企画があった

過去に河森正治氏は、富野監督やサンライズとも仕事の予定がありました。
河森正治 - Wikipedia

内容はこちらの記事からです。
河森正治 ビジョンクリエイターの視点より、富野・ガンダム関係
※一部要約しており、全文ではありません。元記事をお読みになりたい方は、「河森正治 ビジョンクリエイターの視点」をお求めください。


■富野監督と河森氏

当時は忙しかったけど、みんな若かったですからね、宮武(一貴)さんは30歳前後で、自分の今の年齢よりもずっと若かったですからね。自分は『クラッシャージョウ』のデザインをやりながら、『超時空要塞マクロス』の企画をやりつつ、タカラのダイアクロシリーズや『ゴールドライタン』を描き、富野(由悠季)さんとも別の企画をやっていました。富野さんとの企画は、主役マシンのハッチやパネルが開閉してエアブレーキになって、中の構造が見えるというウリの設定を考えた作品だったんです。が、『マクロス』が発表されたときに、「他所でなにをやっているんだ!」って企画がNGになってしまった(苦笑)。サンライズ以外でそういうロボットものの企画をやっていたのがダメだったみたいで。でも『マクロス』は、そもそもサンライズさんに提案して断られた企画なんですよ(苦笑)。

・富野監督との企画は、マクロスが1982年放送ですから、1980~81年頃でしょうか。

『Gun Sight』っていう公式と非公式の中間ぐらいの同人誌を作っていたんですけど、それがのちに発展して『ガンダムセンチュリー』という1冊の本になって、それを富野さんに気に入っていただけて、今に続くガンダムの設定のベースになっていますよね。


だいたい初代ガンダムのころは、脚本の松崎(健一)さんも、もちろん富野さんも、「ザクはいいけど、ガンダムさえ出なければもっといい作品になるのに」と言いながら作られていたわけですしね。




■サンライズと河森氏

・1981年に書かれたサンライズ作品企画案のメモというものがあり、「初期型モビルスーツ!?」や「未知との遭遇+国家間+個人」と書かれていました。
上の富野監督との企画とは関係は不明。
 

その中国旅行も、次の企画のためのものでした。没になったんですけど、サンライズさんでやろうと思っていた遊牧民が出てくるロボットものです。巨大な惑星が舞台で、地上を進む民族と川を進む民族が対立する世界があって、そこの次元ジャンプのような形で飛び込んでしまった主人公たちが巻き込まれて……っていう話ですね。


・巻末によると、題名は『パラレルワールド』となっており、「85年に中国取材へ行くきっかけとなった遊牧民ロボットもの。本企画では、戦車と攻撃機が合体してロボットになる試作も作られていた。かなり凝った試作であり、VF-1バルキリー企画時と同様のプロセスを経て、世に出る可能性があった。」という内容。



実は『機動武闘伝Gガンダム』も、格闘ものになる以前、「火星を舞台にしたガンダム」というコンセプトだった時期に参加していて、目玉型の火星基地などを描いていたんですよ。その火星基地は、のちに『カウボーイビバップ』で活用されます(笑)。


1985年の中国旅とGガンダム放送の1994年より前である「火星を舞台にしたガンダム」との関係は不明。
Gガンダムの前身の企画に参加しており、ビバップで使用されているようです。

・Gガンダムの前企画で火星を舞台にした、といえばこちらを想像しました。

TOMINOSUKI / 富野愛好病 富野由悠季没企画、没監督・演出作品一覧
4.ポルカガンダム
 元々『Vガンダム』の後番組として備えた企画だが、富野のテレビガンダムシリーズの降板により、結局後番組は『Gガンダム』となった。内容は「火星移住民と地球との摩擦を描く」というもので、後の『∀ガンダム』に流れたアイデアが伺える。


こちらも直接の関係は書かれていないので不明ですが、「火星を舞台にしたガンダム」=「ポルカカンダム」なのではないでしょうか。
もしポルカガンダムでないとしても、一度ポルカガンダムの設定を活用したものが、「火星を舞台にしたガンダム」。
しかし、これも流れてしまい、Gガンダムに至ったのではないでしょうか。
ですから、「火星を舞台にしたガンダム」≒「ポルカカンダム」になると考えました。

どちらにしろ、富野監督は、河森氏と仕事をする予定がありました。
サンライズとは、何度も仕事をする予定があったようですね。
これから先、富野監督と河森氏のタッグはあるのでしょうか。


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