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富野由悠季監督がハリウッドと共同製作する新作アニメ、各サイトでの監督発言まとめ

1月14日に発表された富野監督の記者会見が、今日の17時から行われました。
各サイトともニュアンスが微妙に違う書き方をしているため、9つのニュースサイトを比較、検討してその発言を私なりにまとめました。
アキバ総研とアニメ!アニメ!からは取り上げませんでした。

富野由悠季監督、2014年1月21日に記者会見を実施!!
富野由悠季監督、ハリウッドと共同製作で自身のリメイクである新作アニメを発表

一番分かりやすい発言なのは、クランクイン!だと思いました。

富野由悠季、自身が監督を務める新作アニメ(過去作リメイク)を発表! 米ハリウッドとの提携作品の第1弾として - アキバ総研(17:01)

富野由悠季監督:ハリウッドと新作アニメ制作へ 有名クリエーター多数参加 - MANTANWEB(まんたんウェブ)(17時41分)

富野由悠季氏の新作、ハリウッドとの提携で始動!「ガンダム」をリメイクか? : 映画ニュース - 映画.com(18:26)

“ガンダムの生みの親”富野由悠季監督、新作映画でリメイク示唆 ニュース-ORICON STYLE-( 19時07分)

富野由悠季監督、ハリウッドとタッグ!新作映画の制作が決定。「俺だったらできる」と富野節 | ニュースウォーカー(19時41分)

「機動戦士ガンダム」富野由悠季監督、新作でハリウッドと提携!過去作リメイクか - シネマトゥデイ(20時02分)

『ガンダム』富野由悠季監督、ハリウッドで人気作リメイクか ライバルは『アバター』 - ゲーム&アニメ - ニュース - クランクイン!(20時31分)

富野由悠季監督 ハリウッドとの提携作品第一弾は「ガンダム以外で」 (女性自身) - Yahoo!ニュース(20時44分)

第1弾は富野監督の新作アニメ オオカゼノオコルサマとLegacy Effectsが共同プロジェクト発表 | アニメ!アニメ!
私が思った話の順に並べてみました。

クランクイン!
「今日はひとつだけ嘘をつきました。会見では第1作のタイトルを発表したかったのですが、Legacy Effects社のスタッフが来日できるのは今日だけで、まだ最終的にフィックスするに至っていません」
「僕自身今日までTVアニメを映画化してきましたし、最初から全くの新作というリスクを犯すわけにもいかないので、リメイクのために頑張ってきました。今日までに権利関係をクリア出来ていませんが、ここまでお話すれば、どういう作品がこの業務提携の中で制作されるかは想像がつくと思います」


ニュースウォーカー
「このようなシチュエーションをいただき、『俺だったらこういうものができる』といううぬぼれがある」
「1、2本企画としては考え始めている」



さて、ここからが問題の「ガンダム」についての発言です。クランクイン!やまんたんウェブで取り上げていないのは、必要でないと判断したからでしょう。


女性自身
もし『ガンダム』のリメイク作品をやるのであれば、今ある他の『ガンダム』作品以外のものをやるでしょう」
映画.com
「これまでいわゆるリメイクというものは、あまり成功していないので、『成功させるためにはこうするんだよ』と示したい。例えば『ガンダム』であれば、おれだったらこうできるよと。でも今は知らない『ガンダム』がたくさんあって、それに混じりたくない」
ニュースウォーカー
「例えば『ガンダム』だったら、こういう作り方ができるというものも、もちろん持っている。これまでアニメのリメイクでは成功をしたことはあまりないので、『成功するのはこういう作品だ』というサンプルを作りたい。21世紀の中盤を飾る新しい映像コンテンツを生み出したいと思っている」
ORICON STYLE
「例えば、『ガンダム』をリメイクするとして、俺だったらこう作れるというのを見せたいという気持ちもあるし、僕が知らないガンダム作品がたくさんあるので、その中に混じりたくないから別のものでいきたいという気持ちもある」
シネマトゥデイ
「たとえば『ガンダム』であっても、俺だったらこういう作り方ができるぞというものを、当然少しは持っています。しかし、今の時期に『ガンダム』か……といえば、今は僕の知らない新しい『ガンダム』がたくさんありますのでそういうものに混ざりたくはありませんから、別物でいきたい」

つまり、最初に例えば…と始まって、もし「ガンダム」をやるなばこうすると語っているだけのように見えます。
つまり私は今回の旧作リメイクの新作アニメは、「ガンダム」ではない非ガンダムの富野監督作品だと考えます。



クランクイン!
「今回の提携でもっとも重要なのは、アニメ発の日本のコンテンツを世界に提供していく制作基盤を、東京とハリウッドに作っていくことで、その第1弾としては僕が便利だったので選ばれたのだと思います

「関係者は数年先の東京のアニメ制作現場は大変厳しくなることを皆知っていますが、僕自身も旧作のリメイクだけではなく新しい制作現場を手に入れて、ゼロ戦のパイロットがLegacy Effects社というアメリカの最新鋭戦闘機に乗らせてもらっているような気分です。実写であろうがアニメであろうが僕にとっては境界線がないのでどちらでも良いし、打倒『アバター』ぐらいはいきたいですね(笑)」」
 「87歳までに、もう1本や2本新作が作れるのではないかと信じていますし、そのためには今回のフィールドはとても良いと思っています。87歳という年齢についてはある前例があり、この年齢で大変素敵なコメディ映画を撮っている監督に負けないように頑張ります。その監督の名前はアラン・レネです」


ORICON STYLE
「1作目はアニメが無難かな」
「新しいタイトルで検討する時間を1、2年いただきたい。」「若い世代に騙されたと思ってこの場に立っています。」


MANTANWEB
「想像していた期間より大きく繰り上がっているんだよね」
「想像していた以上に制作陣のペースが早く、順調に進んでいるということ」



では、ガンダムでなければ何をリメイクするのかという話。
まず、ガンダムである8作品を抜きます。
機動戦士ガンダム 、機動戦士Zガンダム 、機動戦士ガンダムZZ 、機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 、機動戦士ガンダムF91 、機動戦士Vガンダム 、∀ガンダム、RING OF GUNDAM

しあわせの王子と闇夜の時代劇 正体を見るは考えにくいと思いますので除外します。

そうなると、残る富野監督の作は13作品です。
海のトリトン
勇者ライディーン
ラ・セーヌの星
無敵超人ザンボット3
無敵鋼人ダイターン3
伝説巨神イデオン
戦闘メカ ザブングル
聖戦士ダンバイン
重戦機エルガイム
バイストンウェル物語 ガーゼィの翼
ブレンパワード
OVERMAN キングゲイナー
リーンの翼

関係あるかは分かりませんが、この中でサンライズが版権管理のためにつけている「原作 矢立肇」はダイターン、イデオン、ダンバイン、ブレンパワードの4つで、トリトン、ライディーン、ラセーヌは原作に富野監督は入っていません。

リメイク作品は、私は初監督作品である「海のトリトン」か、監督が自身でライフワークと仰っているダンバイン、ガーゼィ、リーンなどの「バイストン・ウェル系」だと考えます。


発表が3月から1月に前倒しになったのは、Gレコが延期して遅くなったことによりそれを補うためでしょうか。
一つだけ言えるのは、このハリウッドとの共同企画はGレコとは関係ないということです。








こんな話も


懇親会 - 山形厚史のブログ

レガシーエフェクツ社の方が来ていた。
レガシーは明るいなあ
チームとして強そう
どーなるんだろう
そこが分からないから面白い
富野監督はそう おっしゃってました
レガシーの人は
日本人のデザイン画をみながら
日本のプロデューサーとの会話で
アジアでなら と何度も言ってた
アメリカでならどーするのだろう
そう思った
企画の仕掛け人は
富野監督とレガシーがくっついたのは
偶然だったという



21日記者会見!|東京・台北・北京・Hollywoodを駆けまわるプロデューサーのブログ

2014-01-16 23:07:49
ハリウッドから制作会社のオーナーが4人全員で来て、私が役員でもある会社と一緒に記者会見を行うのですが、おとといにメディア向けに記者会見に来ていただくように招待状を送った













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No title

ビルドファイターズ絡みで検索してこちらのブログサイトに通りかかった者です

さて、トリトンかバインストン・ウェルと予想されているようですが
後者はともかく、トリトンはそもそも、原作者・手塚治虫氏がいるわけで(^^;

となると、仮に富野監督がトリトンを、となったとしても
それは「私の作品をリメイク」とは言わないと思われますが、いかがでしょう?


ちなみに映像作品としてのトリトンのマルシーは現在
手塚プロと東北新社が保有していますね。

Re: No title

チャンさんコメントありがとうございます。

> ビルドファイターズ絡みで検索してこちらのブログサイトに通りかかった者です
>
> さて、トリトンかバインストン・ウェルと予想されているようですが
後者はともかく、トリトンはそもそも、原作者・手塚治虫氏がいるわけで(^^;
>

「トリトン、ライディーン、ラセーヌは原作に富野監督は入っていません」と書いてただけで、トリトンに原作手塚治虫氏いることには触れませんでしたが、原作に手塚氏が入っていることを踏まえた上で書いた文章ですた。
伝わりづらいことを書いてしまって申し訳ありません…。


> となると、仮に富野監督がトリトンを、となったとしても
> それは「私の作品をリメイク」とは言わないと思われますが、いかがでしょう?
>
>
> ちなみに映像作品としてのトリトンのマルシーは現在
> 手塚プロと東北新社が保有していますね。


実際に漫画があり原作表記は手塚氏になっているアニメ「海のトリトン」ですが、作品の内容としては富野作品として扱えると思っています。
ブログでは触れませんでしたが、「権利関係」と言っているのはトリトンのような複雑な作品にも当てはまるのではないかと考えました。ここで言ってる権利関係はサンライズの方が強いとは思いますが。
また、富野監督の初監督作品であったり、ハリウッドで扱うためには、富野監督だけでなく手塚氏も名前もあればより強力に引き付けられるのではないかと考えたからです。


そして、チャンさんのコメントを読んでもう一度考えてみると、私も監督がトリトンを「私の作品をリメイク」とは言い難いのではないかと思い始めました。
コメントを読むまで富野監督側からは一切考えませんでした。作品の内容は富野作であっても、すべて設定を一新したわけではなく、手塚氏の設定が土台にあってアニメ「海のトリトン」があるわけですからね。



チャンさん、貴重なご意見ありがとうございました。
自分の文章力と思考力の低さを実感できました。本当にありがとうございます。
今後もおつき合いいただけたら幸いです。




プロフィール

だいけい

Author:だいけい
ガンダム関係・富野由悠季やアニメなどの情報紹介や考察をしていきます。
気軽にコメント頂けたら幸いです。


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