富野由悠季監督が『ガンダム Gのレコンギスタ』は2クールと発言
インタビューにて情報が出ました。
GレコはTV2クールで確定でしょう。
アニメ ビジエンス
——ルーツがテーマなのでここからスタートします。ご出身の小田原とともに江東区大島(※1)も富野さんにとっての原風景で、都市計画によって人工的に造られた町として『ガンダム』の元になったということを、これだけ長く付き合っていて初めて知りました。
富野由悠季(以下、富野):ほとんど話してないですからね。僕自身、いわゆるホームタウン、田舎をなくした人間だった。そういう寄る辺の無さというのは、大げさに言えば日本国民としての足場もなくなってしまったというくらいに不かなものなんですよ。デラシネ(※2)に近いという感覚をずっと持っているからこそ、生きてる間に「死ぬための足場」を作っておきたくて、「日本にお墓があってもいいんだよ、という自分にしておきたい」ということは希望として明確にありました。
——それは若い頃からですか。
富野:言葉にできるようになったのはこの10数年だけれど、大学時代から思ってましたね。言葉にしづらかったのは、20年、30年前のアニメの仕事史といった話をすることがなかったから、というだけの話です。それが今、自分のキャリアに応える言葉を持たなくてはいけなくなって、ようやく話せるようになりました。『ガンダム Gのレコンギスタ』(以下、『G-レコ』)(※3)をやらせてもらったおかげで、いろんなことを考えさせられましたね。あらためて、「アニメで表現しなければいけないものは一体何だろう」と思ったときに、己の思いの丈を語るだけではダメだし、自分の思いの丈を語るものであれば一枚の絵を描けばいいだけなんです。もっと恐いことを言うと、実写を撮ればいい(笑)。アニメというのは、そういうものよりもはるかに遠いところにある表現媒体。だからこそ、メッセージ性や、夢とロマンが出てくるわけですが、『G-レコ』で少し違ってきました。
——それは、止まった絵を脳内で補完して楽しむ余地を受け手が見つけるからですか。
富野:そう。そういうものを見慣れているほうが表現としては受け入れやすいのではないかと思うんです。この歳になって手描きのアニメの仕事を現場的にやらせてもらえる可能性が出てきて、僕自身が見てきた中で、アニメで描くしかないキャラクターや手描きで描くしかない背景といった表現が、全部リアリズムに落とし込まれたものが優れているといった評価はないってことですよ。決定的に『アナ』が強いなんてことはあり得ないので、井上さんの言ったとおり、受け手が補完するということができるほうが表現としては多様性を持っていいかもしれないわけです。受け手が脳内で補完することによって理解したり想像する部分はものすごく多くて、表現するものが全部リアルになっていいというものではないんですよね。そのうえで、僕が手描きのアニメをやるにあたってあらためて考えたのは、アニメのほうが表現としては記号に近いってことです。記号を使って物語を伝えるときに、正確に物語のメッセージを伝えることができるのがアニメの性能なんです。この性能というのは、実写よりもアニメのほうが強いかもしれないし、さらにマンガのほうが強いかもしれないということです。むしろ積極的にその記号性という部分に寄り添って物語を作っていこうと思って、僕の場合、『G-レコ』では物語というより今回はメッセージ、次の世代の子供たちに考えてもらう課題を明確にいくつか設定しました。
——『G-レコ』で、ということですね。
富野:そう。「『G-レコ』でこういうことを言っているのは、こういう問題があるからだよ」という問題提示をしたつもりです。2クールの中に僕なりにかなり並べることができて、今、スタジオでは「作業的に手抜きでいいから、とにかく早く作ってくれ」と言ってます。
といった情報です。
2クールの話だけではなく、内容も興味深いので、是非全文お読みになって下さい。
内容については、ひびのたわごとさんで過去の発言と比較してまとめられています。
富野由悠季、G-レコとアナ雪とアニメの記号性について語る | ひびのたわごと
そして、TOMINOSUKI / 富野愛好病さんでは色々と考察をされています。
TOMINOSUKI / 富野愛好病 『ガンダム Gのレコンギスタ』情報をいろいろと分析
といったところです。お二方が色々と書かれているので、特に書くことはないと思ってしまいました(笑)
とはいったものの、Gレコについて何か書くことはないかと探したのですが、ありませんでした・・・。
しかし、何か書きます(笑)
当ブログでは未紹介のインタビュー記事
施設自体が生活圏になるほど巨大な宇宙エレベーターが舞台
ASCII.jp:Gのレコンギスタの舞台“宇宙エレベーター”に惚れ込んだ男 |石井英男の『研究室研究所』
―― 富野監督が15年ぶりにガンダムの新作を手がけますが、その舞台が宇宙エレベーターですよね。
大野 「はい、この間サンライズで富野監督と対談させていただいたところです」
―― 富野監督は、結構前から宇宙エレベーター協会に参加してますよね。
大野 「以前、“富野監督が宇宙エレベーターの話を訊きに行く”という内容のドキュメンタリー番組の制作をお手伝いすることになり、宇宙エレベーター技術競技会にお越しいただいたのがきっかけです。
最初は『ロケットじゃないとダメだよ。だいたい、宇宙エレベーターなんて1本線を描いて終わりだよ』と仰っていたのですが、カンファレンスなどに参加いただくうちに、『鞍替えした』と。
『Gのレコンギスタ』は、施設自体が生活圏になるほど巨大な宇宙エレベーターが舞台だ
富野監督は長年、宇宙への大量輸送機関が必要だと考えていらっしゃったのですが、肝心のロケットがガンダムの放送から30年以上経っているにもかかわらず、進歩が遅いことに業を煮やしているところに、宇宙エレベーターの話を聞いて興味が沸いたそうです。
ガンダムの新作は、規模の大きな宇宙エレベーターを舞台としており、もはや宇宙エレベーターそのものが1つの世界になっています。富野監督とはディスカッションをしていますが、我々協会は最初のきっかけに過ぎず、後は第一人者の方々や大林組などに富野監督ご自身が直接出向いて調べ上げた結果なのです」
グレートメカニニックDX29に富野監督
Gレコとは全く関係ありませんが、富野監督情報ということで(笑)
河原よしえ氏が富野監督と故・長浜忠夫監督について話されていました。(2ページ分)
河原氏は、設定関係で、ザンボット3、ダンバイン、エルガイムでは脚本として富野監督作品にも参加されています。
あの「G-SAVIOUR」の小説は河原氏ですね。
河原よしえ - Wikipedia
長浜監督は、富野監督とライディーンの監督を交代した方です。
長浜忠夫 - Wikipedia
当時サンライズに出入りしていた河原氏が、勇者ライディーンの監督交代を身近で見たときの話でした。
バイトでサンライズに入った頃、初めに相手をしてくれたのは富野監督とのこと。
長浜監督が「富野君は可哀そうだ。オカルトだとか超能力だとかを使えと言ったのはテレビ局の方なんだから、彼に責任はない」と擁護
などなど
改めて記事にしたいと思います。
以上、Gレコと富野監督の話でした。
ガンダムBFが秋にTVということで、心配しましたが、無事?TVにはなるんでしょうね。
23日にあるGレコの情報は、TV2クールぐらいではないでしょうか。
模型誌やガンダムエースにもあるかもしれません。
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