富野由悠季監督『ガンダム Gのレコンギスタ』制作様子を語る!全脚本は富野が書き上げた、予定調和を崩す不都合なスタッフも必要・・・など
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— ガンダムインフォ (@gundam_info) 2014, 6月 18
富野監督「ロボットもアニメも嫌いでしたが、映画に仕立ててみせると覚悟しました。」
現在は、秋に展開予定の『ガンダム Gのレコンギスタ』を準備中。すべての脚本は富野自身が書き上げた。「設定、シナリオ、演出などアニメ制作には様々な要素がありますが、カウンターを入れ込んでくるスタッフや、自分にとって不都合なスタッフをどう取り入れて予定調和を崩してまた元に戻していくのかを考え、形にしているところです。現場には不都合な人も必要なんですよ。〝分かっている人〟ばかりじゃスリリングさがなくて面白味がなくて、予定調和のものしか作れなくなりますから」と、制作の様子を語る。
2014年の今だからこそのストーリーがやっと作れると思って書いた-誕生から35年。ガンダムの歴史はまた、富野自身が継ぎ、次へと進化していく。
名作こぼれ話
ラストのあの名シーンはロボットの出来が良かったから壊した!?
「主人公機の勝った負けたがテーマではないし、インパクトを狙ってラストでガンダムの上半身を吹っ飛ばしてみたら、スタッフの間で『あれっ?まだ(ガンダムが)動くぞ?』という話になった。実は、コア・ファイターが残っていることに気が付いたのは吹っ飛ばした後で、あの展開は偶然生まれたんです」(富野監督)
『機動戦士ガンダム』で、あの有名なシーンは偶然できたと知り、驚きでした。
富野監督はスタジオワークを大切にされていますね。
2年前のガンダムエースでも、「シナリオはもう全部書いていて、現在再考中」とあったように、Gレコの脚本は全て富野監督です。最近でも全話脚本を書いたという情報がありましたね。
以前は「コンテも全部切るつもり」とありますが、現在では分かりません。どうなるのでしょうか。
シャア専用ニュース 【速報】富野由悠季監督、新プロジェクト「Gレコ」の制作に本格突入! 「新作はTVシリーズレベルの番組で、シナリオはもう全部書いていて、現在再考中だし、コンテも全部切るつもりでいる」と語る!
6月23日10時にGレコHPのカウントダウンが終わります。何が発表されるのでしょうか。楽しみです。
【Gレコ】ガンダム Gのレコンギスタ、カウントダウン開始!6月23日10時に詳細発表か?!
「日経エンタテインメント!アニメ名作Special」では、他にも様々なことを話されていました。
ハードウェアを積み重ねて続けていくことプロになる
僕は天才ではなく、職人の延長
他のガンダム作品の監督から挨拶はいらない
気配を察知して誰も来ない
「でも、挨拶は来なくてもいいけどお歳暮くらい送ってきてもいいよね(笑)。」
主題歌で『紅白歌合戦』に出て、社会に認められないといけない
「リクープ(制作費回収)のことも考えますよ。好きなものを作りたい、それでもお金を稼ぎたい。」
「天才だと思うクリエイターは?と問うと「紫式部」と即答だった。」
紫式部については、最近東京アニメアワードフェスティバル2014で 『源氏物語』を話されていました。
「東京アニメアワードフェスティバル2014 富野由悠季トークセッション」レポート! | GUNDAM.INFO
富野: 世界最古の長編小説と言われている『源氏物語』を読むと“現代は末世で、この世はおしまいだ”と光源氏でさえ嘆いてしょっちゅう泣いている。
ひびのたわごとさんでは面白い記事を書かれています。
富野が読んでいる「超現代語訳源氏物語」はこれなのか? | ひびのたわごと
富野監督について、どこかで見たことがある内容だなと思っていたら、一部再録でした(笑)
「名作こぼれ話」も全く同じ内容でしたが、読んだことを忘れていました(汗
シャア専用ニュース 【速報】富野由悠季監督「熱狂的ファンは家族みたいなものだから、それで満足していてはダメ。公共放送で30分もらうなら社会に認められないといけない。やっぱり主題歌で『紅白歌合戦』に出ないとね」 新作「Gレコ」の脚本は全話執筆!
4か月前のこの時点で「脚本は全話執筆!」とありますね。
富野監督関連もありました。
『機動戦士ガンダム』音楽プロデューサーが語る
アニメ音楽〝進化〟の軌跡
インタビュー 藤田純二氏
こちらでは、アニメ音楽がザンボット3から始まり、『起動戦士ガンダム』で劇伴ビジネスを本格化という話でした。
藤田純二氏は2015年に公開予定のアニメ「ガンダム ジ・オリジン」にも参加されます。
「ジャケットを見た富野さんのものすごく怒られて(笑)。ガンダムがビームライフルを掲げている絵柄がお子様向けすぎると。」
その反省を踏まえ、2枚目のサントラ『戦場で』は、ジャケットを安彦さんに描いてもらったら、すぐに10万枚セールスで、ジャケットが大切だと分かった。
左:1枚目 右:2枚目
「日経エンタテインメント!アニメ名作Special」には、他にも様々なアニメについて書かれて、興味深かったです。
押井守氏のインビューもありました。ぜひお求めになって下さい。
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