アニメ『ガンダム サンダーボルト』監督松尾衝氏の仕掛け-雷と水の関係など
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
2016年6月26日(日)にアニメ『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』の舞台挨拶に行ってきました。
スタッフ&キャスト陣登壇「サンダーボルト DECEMBER SKY」舞台挨拶、本日よりチケット一般発売! https://t.co/EhRWWWWkjc
— ガンダムインフォ (@gundam_info) 2016年6月18日
NFORMATION | 『機動戦士ガンダム サンダーボルト』
6月26日(日)
場所:
MOVIXさいたま
① 15:10の回上映後
② 17:20の回上映前
登壇者: 中村悠一(イオ・フレミング役)、木村良平(ダリル・ローレンツ役)、
松尾衡(監督)、小形尚弘(プロデューサー)
私は、MOVIXさいたまで行われた2回の舞台挨拶に参加してきました。
お目当ては、私の好きな監督の一人である松尾衝氏です。
松尾氏についてはこちら→
アニメガンダムサンダーボルト1話先行上映,PS3ガンダム戦記やGのレコンギスタなどから松尾衡氏が監督へ!
革命機ヴァルヴレイヴ監督松尾衡「富野監督の仕事に影響された」
ガンダム Gのレコンギスタ12話「キャピタル・タワー占拠」、スタッフのツイートまとめ
ヴァルヴレイヴデザイナーズノート発売決定!-関西リョウジ氏について-
また、『サンダーボルト』は、
富野由悠季監督の『ガンダム Gのレコンギスタ』と同じ制作スタジオ(サンライズ第1スタジオ:1スタ)であり、
1スタの動向を知るためでもあります。
●MOVIXさいたま①15時10分回
6月26日
サンダーボルトDECEMBER SKY 舞台挨拶1回目
監督松尾衝氏
小形尚弘プロデューサー
中村悠一氏
木村良平氏
大まかな舞台挨拶の内容です。
私が書いているのはあくまで話された内容のニュアンスを拾っているだけであり、
一字一句同じではないことをご注意下さい。
以下は『サンダーボルト DECEMBER SKY』のネタバレを含みます。
新宿、池袋で私たちに会った方どのくらい?客席挙手→1/4
中村
新しいザクに乗りたいご報告(笑)
漫画サンダーボルトでは新しいガンダムが出てくる。アトラスガンダム。
松尾
次は声入れ換えようか(笑)
中村
キャラ演じてみて
イオは生命力あふれる
短い間で緩急難しい
結構な熱量
音響に声大丈夫?と聞かれた
木村
艦内での女性の会話
戦場との落差
松尾
〝DC(ディレクターズカット)版〟の言い方嫌い
僕が編集をやっている僕の作品
副題DECEMBER SKYについては、ファーストのラストは12月
ガンダムでは宇宙(うちゅう)を宇宙(そら)と読む
それでスペースではなくスカイ
乾いた宇宙で雷(サンダーボルト)
雨がないと雷は鳴らない
雷と水の関係
ファーストカットは分かりにくいかもしれないが氷なんです
ガンダムで水は大切
別の考証に聞いた
酸を取るには植物より水の方が多く取れる
コロニー内でも池などの水要素が多かっただろう
多くの水が氷になった
雷と水の対比関係
ところどころに水要素を入れている
中村
舞台挨拶っぽい(笑)
埼玉まで来て副題の意味を知った
小形
松尾さんはビール入ってるけど(笑)
ビール入った方がよくしゃべる
松尾
だからビールくれって(笑)
木村
大原さやかさん
泣き要素
泣いていたことしかない
松尾
一緒に仕事をして大原さんの芝居が好き
中村、木村さんも過去に一緒に仕事をした
普通TVシリーズではもっと若い声優を使う
作品と共に声優も育っていく要素あり
サンダーボルトは短い作品だから声優セレクトは最初から強め
声優は若くない人で
いや若いか(笑)
木村、中村
プレスコ(プレスコアリング)で声優さんたちと一緒のブースでできた
アニメの内容だけでなく、実際に私たち声優陣も成長した
松尾
中村が以前に、別のロボットものでプレスコいらないんじゃないかって
中村
いやあのときはそうですよ(笑)
あれは覆しませんよ
今回はガンダムだからですよ
松尾
中村と木村のスケジュール合わせが大変だった
木村
ガンプラを作ったからザク描けるようになった
Twitterでザクの絵出ます
中村
ガンダム詳しい人はザクではなく、
〝サク〟をイメージしながら絵を見て(笑)本日の舞台挨拶、最後はMOVIXさいたまです!写真は休憩中に描いたガンダムとザク(by木村画伯) #g_tb pic.twitter.com/4Sp6blbHbD
— 機動戦士ガンダム サンダーボルト (@gundam_tb) 2016年6月26日
最後にメッセージ
小形P
公開は今日が2日目
良いも悪いもTwitterで興味を持ってくれるように広めて
木村
広めくれると原作は続いているので機会もあるかも
中村
ガンダムはここまで長く続いている
それぞれの世代のガンダムがある
僕にとってのガンダムはF91がリアルタイム
サンボルも同じようにリアルタイムの方もいる
広めて他のガンダムも興味を持ってほしい
松尾
MOVIXさいたまは白板でスタッフがサンダーボルトの絵を描いてくれた
暖かくMOVIXさいたまが好きになった
楽屋とスクリーンしか知らないので映画館内の他の場所も見てみたい(笑)本日の舞台挨拶、全会場終了いたしました!来週の舞台挨拶では横浜、大阪、名古屋に参ります。平日も入場者特典としてプレミアムコマフィルムセットをご用意してますので、よろしくお願いします! #g_tb pic.twitter.com/dEb0TwsF2i
— 機動戦士ガンダム サンダーボルト (@gundam_tb) 2016年6月26日
こういった手描きロボットアニメの作品が少ないのは僕たにも責任
メカ描きが少ない
CGロボットアニメが多くなっている
頑張って良いものを作っていきたい
松尾氏から最初に〝DC版〟も話を聞いてさらに松尾氏が好きになりましたね(笑)
また、副題の説明をお聞きすることができました。
雷と水の関係については、説明を聞くまで全く考えたことがなく、非常に興味深い仕掛けです。
詩的なお言葉でした。
私は知らないのですが、
松尾氏と大原さやか氏両氏が関係する作品はおそらく『夏雪ランデブー』でしょうか。
松尾氏と中村氏、木村氏なら『革命機ヴァルヴレイヴ』でしょう。
おそらく「別のロボットもの」と仰っていたのは、『ヴァルヴレイヴ』のことだと思います。
松尾氏の得意とするプレスコや手描きロボットアニメについての話も興味深かったです。
●MOVIXさいたま② 17時20分回
舞台挨拶2回目
いよいよ本日最後の舞台挨拶
中村
いい加減話すことなくなってきた(笑)
小形P
監督がまだあります(笑)
中村
ガンダムらしいガンダムだとある種の思う
ハードで痛々しく暗めの内容
笑うポイントはないですけど最後まで楽しんでください
木村
ガンダムはゲームで楽しんできた
題名に〝機動戦士ガンダム〟が付いており伝統的だと感じた
ガンダムらしい
小形P
なんで題名に〝機動戦士ガンダム〟なんですかね(笑)
このタイトルをつけることによって色々な作品を〝ガンダム〟にする
〝機動戦士ガンダム〟でサンダーボルトも〝ガンダム〟になる
松尾
題名に〝機動戦士ガンダム〟が付いて見てもらえる人が増えるなら良いです
司会
サンダーボルトが最初のガンダムの人は?
松尾
最初のガンダムがこれで大丈夫(笑)?
トニたけ(トニーたけざき)の方が分かりやすくて面白くていいよ(笑)
でも、ガンダムが何も分からない人でも気を付けている
セリフも前後の意味が分かるように固有名詞など気を付けている
サンダーボルトでガンダムに興味をもったらファーストガンダムを見てください
小形P
ポスターのレイアウトが監督
松尾
この件についてはひどかった(笑)
ポスターのレイアウトは普通監督が描くものではない
リテイクしていたら自分で描けとなった(笑)
中のレイアウトも
boxのレイアウトと教えてもらったのに、
カトキさんがジャケットで僕はインナーだった
小形Pからではなく、他の制作から聞いて知った
1スタは優秀は制作が集まっています(笑)
中村
ガンダムはガンダムファンの物になっている
富野さんが新しい作品を作ってもファンが違うといってくる場合も
松尾
そんなこというなよ(笑)
中村
ガンダムは不思議な作品
今回のサンダーボルトはユーザー側の作品に近い
小形P
そうですね、ガンダムは色々ものを吸収している
ファンの設定や他の作品取り込んでいる
簡単ではないですけど
他のロボットアニメはどうですか?
ヴァルキリー、某マク…の人
中村
もっとぼかした言い方して下さい(笑)
ガンダムは人の動きをする
メカメカしい動きではない
CGロボットアニメでは完全にメカ
ロボットアニメも大きく分けるとスパロボ、リアルロボットがある
ガンダムはリアルロボットだった
でもだんだん人とメカ、リアルロボットとスパロボの間になってきている
最後にメッセージ
小形P
記事の誤植の「ザクに乗りたい」から「ガンダムに乗りたい」に直りました(笑)
新しいガンダム乗れるように
木村くんはアッガイ
中村
アッガイはアカハナ以降だぞ!
永井一郎さんだぞ
木村
漫画だと続きは地球に行きます
ファンとしても見てみたい
職人たちの手でぜひ作ってほしい
松尾
楽屋で中村くんとメカの話を色々している
あの戦闘シーンやこの戦闘シーンはどうなんですかーと
地上ですか(笑)
地上は作画的にハードル高いですよ(笑)
スタジオのおじさん、おばさんたちに頑張ってもらいたい(笑)
もし本当に決まったら嬉しいです
松尾氏は、ガンダムの見たことがない方の最初のガンダムになってもおかしくなような作品作りをされていました。
松尾氏がレイアウトを描かれた小話もありました(笑)
2回目では、松尾氏よりも、
ガンダムファンあり多くのガンダム作品にも出演されている中村氏の内容が興味深かったです。
中村氏が富野監督の新作ガンダム(つまり『G-レコ』)の話題を出しましたが、
悪く思って欲しくないのは、中村氏は一部のガンダムファンの例えを出しただけで批判しているわけではありません。
私の書き方も悪いのですが、話されてた内容をそのまま書くとこのようになってしまいました。
最後には、『DECEMBER SKY』がヒットすれば、続編の可能性があるとも。
まず、1回目、2回目両方で話に挙がっている「新しいザクに乗りたい」は、コミックナタリーの誤植です。

中村悠一「新しいガンダムに乗りたい」と、アニメ「サンダーボルト」続編に意欲 https://t.co/TdbTTYX2Xk pic.twitter.com/66gebZZlmM
— コミックナタリー (@comic_natalie) 2016年6月26日
舞台挨拶②では、小形Pがガンダム作品の広さを話されていました。
漫画サンダーボルトは、ファーストガンダム、『機動戦士ガンダム』の1年戦争を背景に利用した
パラレルでオリジナルのガンダム作品です。
しかし、アニメサンダーボルトは、ある程度『機動戦士ガンダム』とのすり合わせをしており、
一概にパラレルだとは言えない作品になりました。
私はパラレルだと思っているのですが、公式的にはどちらとも公言はしていないので、
ファンそれぞれで考えることが重要だと考えます。
6月26日に他の場所で行われた舞台挨拶↓
「機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY」、前夜祭舞台挨拶を開催! コメントが到着 #g_tb #akiba [アキバ総研] https://t.co/LOb25m4DB2 pic.twitter.com/zub22LektQ
— アキバ総研 (@akiba_kakakucom) 2016年6月27日
実は、ガンダムファンクラブにて舞台挨拶の映像が公開されております。
興味のある方は入会をてみてはいかがでしょう。
木村良平さんや中村悠一さんらが登壇された『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』の舞台挨拶映像をガンダムファンクラブ会員限定で配信開始しました!ここでしか見られないトークをお見逃しなく! https://t.co/eUOa4kQ5i8 #g_fc #g_tb
— ガンダムファンクラブ[公式] (@Gundam_FanC) 2016年6月27日
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