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『ゼーガペインADP』感想~ 電子と肉体の狭間に~


『ゼーガペインADP』を見てきました。




一番に言っておきたいことがあります。
『ゼーガペインADP』は総集編ではありませんでした。


10周年記念で制作されたこの『ゼーガペインADP』は、
数年前から『ゼーガペイン』のイベントが続いており、よくやく劇場で見られることができました。
私は、『ゼーガペイン』の熱心なファンでもなく、当時に見ていた訳でもありません。
しかし、この作品を4、5年前に見た時、『ゼーガペイン』を好きになりました。
そして、今回映画になり、好きな作品を見た訳であります。


以下、『ゼーガペインADP』のネタバレになります。






『ゼーガペインADP』は非常に面白かったです。
前に『ゼーガペイン』を見た記憶を思い出し、また私を「好き」で溢れさせてくれました。


私は、温かい雰囲気の中で日常を送る部分と仮想世界の重い雰囲気とのギャップ、そしてそれが混ざり合いところが好きです。
「後悔なんて意味がない」とキョウは言います。真っ直ぐに未来に走っていくキョウが好きです。


また、この作品は、美しさと儚さがあります。
美しい女性シズノ、機体ゼーガペイン等のホロニックアーマーたちの光。
自分はここにいるぞ、と光を灯してアピールする機体は美しくもあり、儚くもあります。
『ゼーガペイン』は、仮想世界やメカCGなどデジタル(デジタル作画)な表現もありますが、
そこにいるのは汗や臭いが感じられる優しくフワッとしたキャラクターデザイン、健気で可愛いカミナギ、水泳部。
この不完全さが共存できる世界観が素敵です。


『ゼーガペイン』は、4月~8月が繰り返させるループものではありますが、
何度も何度も簡単にすぐやり直すループ物ではなく、ループ1回1回に物語を感じさせてくれます。
その1回1回にミサキ、コハクラ先輩、カワグチ、トガミなどの水泳部、映画研究会のみんなは生きていました。
そして、キョウも悩みもがきますが、生きているからこその痛みでした。


『ゼーガペインADP』は、単なる総集編ではなく、また新しい物語を広げた作品でした。
『ゼーガペイン』にループがある設定を上手く使った作りでした。
TVシリーズの前の作品と私は取りましたが、色々な受け止め方ができると思います。
最終回までのどこかにあった物語が『ゼーガペインADP』だと考えます。
『ゼーガペインADP』を見た後はTVシリーズが観たくなります。
『ゼーガペインADP』の最後にシズノとキョウがプールで出会いました。
その後私の好きなシズノが飛び込むシーンに続いてくと思っております。


数々のファンの想いが詰まったこの『ゼーガペイン』という作品は、再び眠っていた記憶を呼び起こしてくれました。
ゼーガペインで感じたこの想いをずっと大切にしていきたいです。


消されるな、この想い
忘れるな、我が痛み

_20161017_222357.jpg





ここからは余談です。

今回の『ゼーガペインADP』新規パートは、キャラクターデザイン兼作画監督の田頭真理恵氏でした。
私は、田頭さんと言えば、私の好きな富野由悠季監督の『Gのレコンギスタ』で、田頭さんは印象に残る作画をされていました。
田頭氏は『ゼーガペインADP』で輪郭と目の下の線が特徴的な作画でした。

5話のマスク「ふぜけているのかー!」は有名ですね。
ガンダム Gのレコンギスタ5話「敵はキャピタル・アーミィ」、スタッフのツイートまとめ

また、『ガンダム サンダーボルト』でも。







TVシリーズにも参加されていた松川哲也氏もADPに参加されています。




   
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