富野監督の発言、マジェスティックプリンス・メカデザイナー谷裕司氏に影響
マジェスティックプリンス・メカデザイナー 谷裕司に聞く
AHSMB(アッシュ)ができるまで
-ホームページでご自身の作品をアップされていたとお聞きしましたが、元々メカデザイナー志望だったのですか?
谷 そうですね。16歳の頃からメカデザイナーを目指していましたね。本当は最初にCGアニメーションを作りたかったんですが、CGで扱うのに一番やりやすいのがロボットでした。中学生くらいまでは本物のロボットを作りたいと思っていたり、父親がそういう方面の仕事をしていたりして、ロボはそもそも好きだったのですが。
-そこからメカデザイナーを目指すという感じですか?
谷 そうですね。自分でCG用のロボットをデザインしたりして。ただ、そこで友人が盛んにカトキハジメさんの名前を出すので、じゃあそのカトキさんとは違う方向のデザインにしようと。
-最初はカトキさんがどういう方なのか知らなかったというのもものすごいですが、逆を目指すというのもすごいですね。普通は憧れて真似をする方向にいきそうなものですが。
谷 もうその方面で有名になっている方なので、じゃあ自分はその逆で有名になろうと。曲面を多用するデザインもスタートはそこからですね。ただ、その後も何かで富野由悠季さんが「いまのメカデザイナーは機械が描けない」と話されていたので、直線的な機械らしいラインを入れたりするようにもなりました。富野さんは他にも「アニメを見てアニメ業界を目指す人は云々」ともおっしゃっていて、それ以降はなるべくロボットアニメなどの作品も見ないで独自路線を保とうと務めました。
(略)
※一部要約しており、全文ではありません。元記事をお読みになりたい方は、「Great Mechanics DX 25」をお求めください。
「いまのメカデザイナーは機械が描けない」という富野監督の発言はネット上では見つかりませんでしたが、私も似た発言を聞いたことがあります。
「それ以降はなるべくロボットアニメなどの作品も見ないで独自路線を保とう」という、こちらは河森氏も同じことをされていましたね。
今期のロボットアニメ、ヴァルヴレイヴに続き、マジェスティックプリンスのメカデザイナー 谷裕司氏も富野監督の発言に影響を受けていたようです。
ヴァルヴレイヴは劇場Zのスタジオ演出をやっていた松尾監督(革命機ヴァルヴレイヴ監督松尾衡「富野監督の仕事に影響された」)、キングゲイナーの脚本であった大河内氏が関わっており、ガルガンティアの村田和也監督はプラネテスやコードギアスで一緒だった谷口悟朗監督経由で富野監督とつながっています。マジェスティックプリンスに富野監督と関係がある人は居ない全くの新しいロボットアニメだと思っていましたが、やはりロボットアニメと言えば富野監督ですから、影響を受けていないほうが少ないですね。
谷氏は新人メカデザイナーで、これからの活躍が楽しみです。そして、マジェスティックプリンスも1クールが終わろうとしていて物語が大きく動いていき、こちらも楽しみです。
STS/谷 裕司 新人メカデザイナー (sts7colors)さんはTwitterを使っています
HP
STSMECHANICALWAVE Ver8.0
■2013年6月21日 追記
こちらの記事を紹介していただきました。
TOMINOSUKI / 富野愛好病 富野監督、ラジオ対談などの情報
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